ダイヤモンドって全部同じように輝くんじゃないの?
小さいし全部似たようなものでしょ…?
ダイヤモンドはカットの質で輝きが違うって聞いたけど本当?
婚約指輪などの為にダイヤモンドを探し始めると、いろいろな情報が入ってくるかと思います。
ところで、なぜダイヤモンドはキラキラ輝くのか、その理由を知っていますか?
ダイヤモンドが輝く理由は、外から取り込んだ光がダイヤモンドの内部で反射して、その光が外に出ていくからです。
極端に言ってしまえば、光をたくさん取り込めて多く反射させられるほどダイヤモンドは輝くので、反射を妨げる要因がないほどキラキラと輝くということです。
そして、反射させてキラキラ輝く為に一番重要なのが、ダイヤモンドのカット!
輝き重視なら4Cで1番大切なのもカット!
今回はそんなカットの違いによるダイヤモンドの輝き、その輝きの特徴など、ダイヤモンドのカットと輝きの関係を解明していきます。
ダイヤモンドのカットの種類5つ
ダイヤモンドのカットには、カットのグレードが良い順にEXCELLENT、VERY GOOD、GOOD、FAIR、POORの5種類あります。
エクセレントの中には更に、下記の3項目において全てが最上級のエクセレントレベルのカットだというトリプルエクセレントと呼ばれるものがあります
- プロポーション(カット全体の評価)
- シンメトリー(対称性)
- ポリッシュ(研磨仕上げ)
トリプルエクセレントは簡易鑑定書では「3EX」と記載されます。
ちなみに、ハート&キューピット(H&C)という、ダイヤモンドを真上から見ると矢印マーク、裏から見るとハートマークが見える現象は、シンメトリーがエクセレントだと現れます。
シンメトリーが良いと現れるハート&キューピット(H&C)
お店では知ってか知らずか「ハート&キューピッド(H&C)が見えるのが最高のカットの証です!」なんて説明をするところもありますが、聞こえの良さに勘違いしないでくださいね。
カットのグレードがエクセレントでなくVERY GOODでもシンメトリーがエクセレントであれば現れます。
見た目でわかるカットの違い
実際に写真で見比べてみましょう。
この3つのダイヤモンドは、カット以外は全て同じグレードのダイヤモンドです
GIA – https://www.gia.edu/JP/diamond-cut/diamond-cut-basic-overview
どのダイヤモンドが一番光を取り込んでキラキラと輝きそうに見えますか?
この問いには、多くの人が一番左だと答えます。
実際にこれらのダイヤモンドのカットのグレードは、左からEXCELLENT、GOOD、POORで、一番左は光を上手く反射させている為、他の2つのダイヤモンドよりも白く透明に見えますよね?これが、カットがダイヤモンドに与える影響力です。
どんなに4Cの他の項目がよくてもカットの質が高くなければその要素を上手く活かすことができません。
輝くダイヤモンドを選ぶ為には、EXCELLENTカットは必須と言っても過言でないほど重要な要素です。
婚約指輪にオススメのカットグレード
婚約指輪のダイヤモンドを選ぶ際に、輝きを最優先にするのであればカットはEXCELLENT、予算の都合で妥協せざるを得なくても very good 以上を選ぶことを強くオススメします。
できれば、エクセレントの中でも3EX(トリプルエクセレント)と呼ばれる最高ランクのダイヤモンドが理想です。
3EX H&C(トリプルエクセレント ハート&キューピット)と明記されているものもありますが、実質的なカットグレードは同じです。3EXの中にH&Cも含まれていますので…。
ただ、ダイヤモンドは同じグレードの中でもダイヤモンドによって個体差があり、1つとして同じものはありません。
資格などの合格基準に例えてみると、同じ級の合格者の中でも1つ上の級に極めて近い優秀な人もいれば、その級の合格ラインギリギリな人もいるイメージです。
左のダイヤモンドAも右のダイヤモンドBも同じ1.01カラットのトリプルエクセレントですが、同じカットグレードでも輝き方と色が違うのに気づけますでしょうか?
左の方が綺麗なハート&キューピッド(H&C)の現象が見えており、かつ同じDグレードなのになぜか左の方が右のダイヤモンドよりも輝きが白く透明に見えます。
このように個体差があるので、一番大切なのは、紙に印刷された数字や記号で決めるのではなく実際に自分で見て比べて決めること。
自分の彼女を選んだ時、彼女の身長や体重などのスペックだけで決めましたか?
顔のパーツの配置バランスが黄金比だから、という理由で決めましたか?
時に美しさとは、誰かが決めたルールに乗っ取って付けられた数値や記号だけでは表せない魅力があるのです。
是非、ご自身の目で、その美しさを見極めてください!